【リノベ】故きを温ねて新しきを知る、理想のおうち
■再建築不可の物件・想い出のおうちを新しくするリノベーション
始まりはもともと知り合いだった、協力業者さんの社員さんからのご相談でした。長年建っていた祖父の家をリノベーションしてほしいというもの。実は、そのおうちのある場所は法令の関係で取り壊すと再建築ができないエリアだったのです。そこで、今あるおうちを壊すことなく新しい住まいをつくりたいというお話でした。
そして、既にあるそのおうちはお客様のお父様が祖父のために建ててあげたものでした。お父様からは「安心して任せることができるだろうから、できる限り大手の企業に頼んでほしい」という希望でしたが、お施主様の強いご要望もあり当社でリノベーションを担当しました。(もちろんその後、お父様にも杜ノ輝を気に入っていただけましたので、ご安心ください)
■昔ながらの梁や素材を、新しい家でも活かしていくご提案
実際にお施主様とお父様とお打ち合わせをさせていただくなかで、とても魅力的なポイントを見つけたのです。
まず、和室にあった古い梁・欄間です。とても立派で今ではなかなか見られないものだと思ったので、未来に残していきたいと思ったのです。
次に、和室の天井素材として畳を活用しました。これは昔、この地域で生産していた「い草」を使用しており、以前のお宅では実際に畳として使用していました。そのまま畳としての再利用はできなさそうでしたが、デザインとして再活用することができると思いました。そこで、傷みの少ない部分を切り取って新居の雰囲気づくりに活用するお話を提案しました。
これらのご提案を通じて、杜ノ輝の「古き良き住宅を大切にする気持ち」や「住む人・建てる人のことを一番に考える姿勢」などが伝わり、お父様にも全面的に任せていただけるようになりました。心が通じ合った瞬間として、神田もスタッフも喜んだのを覚えています。
■ご家族のご要望と、今あるおうちの良さを合わせた家に
お施主様ご家族にもドリームマップを書いていただきました。
>>杜ノ輝の「ドリームマップ」についてはこちら
『vol5. お客様のご要望をそのまま設計に!ドリームマップのご提案~その1~』
そのうえで上がったご要望のなかで第一条件となったのは、自分たちが快適に過ごすことのできるおうち。お子様がアレルギーなどで悩んでおり、病気に苦しまない快適なおうちになってほしいという想いからです。また、奥様がエステティシャンをされていたので、自宅内でエステができるような空間もご要望としてあがりました。
これらのご要望を叶えるべく、今あるおうちの調査を細かくやっていくと色んなものが見えてきたのです。まず、屋根裏の一部にはひびが入っていたこと。そこは補修などを通して安心して住むことのできるおうちにしていきました。
次に、古い立派な梁があるということ。当時おうちを建てたときの大工さんが、別の古民家から持ってきた歴史のある梁を再活用しているものだったのです。おそらく100年近くの歴史のあるとても立派なものでした。そこで、この素晴らしい梁を隠すことなく、あえて見て楽しむことのできるつくりをご提案して、間取りを作り替えていきました。
■お施主様からも、お父様からも感動の一言をいただきました
「今回のリノベーションは、ほんとに奇跡のよう」
「あの古い家がここまで綺麗になるとは思っていませんでした」
こんなお褒めの言葉を頂くことができました。最初は当社でリノベーションをすることに怪訝な様子が少しあったお父様も、今となってはファンになっていただけたと思っています。今でも他のお客様のご紹介をして頂けるほど。
私たちにとっても感謝でいっぱいの思い出深いおうちになりました!